いんちょうブログ
長崎県諌早市にある鶴田歯科医院 院長のブログです。
ホームページはこちらをクリック!!
スポンサーサイト
--/--/-- --:-- [--]
category:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

trackback --  comment --
夏の思い出(9)
2008/07/27 21:16 [Sun]
category:未分類
そのユニバースモーターにはクルマ2台がすっぽり入る整備工場が隣接されていた。

油圧ジャッキもあるしリフトだってある。

いまは整備士はいないが、ミヤタさんからクルマを購入した人が、自分で整備ができるように自由に使ってもらっているようだった。

その割にはいつもきれいで、工具も整然とならんでいるし、油のシミもあまりない。

この店に来る人たちというのは、基本的にはミヤタさんのような紳士のような人ばかりだ。

類は友を呼ぶというが、まさにその言葉がぴったりだった。
だからガレージを好きに使ってもらっているのだ。

ある日、店に遊びにいったら、応接室の窓からガレージがちらりと見えた。

つぎの瞬間、ビビビッと背中に稲妻が走った。

あのクルマがいたのだ・・・・
美しい漆塗りのような色をしたボディ。

リフトに乗せられている、巨大なクルマ。
フロントフェンダーがはずされ、フレームがむき出しになっている。

間違いない。
あの夜、ゼロヨンでみたトランザムだ。

きれいなサスペンションと新品のようなラバーブッシュ。
KONIのオレンジ色のダンパー。

マスターシリンダーやブレーキは美しくメッキが施されている。

エンジンルームの中を覗き込むと、ホース類にはすべて、ステンレス製の金属メッシュで被覆されており、ホースの結合部には一つ一つブルーメタリックのジョイントとレッドメタリックのナットで固定されている。 

エンジンからそそりたったウェーバーのトリプルチョークキャブレターの上からエアークリーナーは取り外され、ラッパのようなファンネルがずらりと並んでいる。

美しすぎる。まるでレーシングカーのエンジンだ。

この感じなにかに似ている。
そうだ、フェラーリだ。

こんな上品なアメ車は見たことなかった。

そのオーナーはワタナベさんという人で、口ひげを生やしたやさしい感じのする人だった。

ボクは自己紹介もそこそこに、あの衝撃の夜のことを興奮して話した。
ワタナベさんは穏やかな顔をしてきいていたが、「まいったなあ・・・」というような顔をしていた。

ワタナベさんは前からよくこのガレージにきてトランザムをいじらせてもらうことがあるという。
もちろんこのクルマはミヤタさんから売ってもらったものだ。

クルマに関してはもう異常なほど潔癖症だという。
オイルなんかもWAKOSのレーシングオイル4CRを使っているが、500km走ったら交換しないと気がすまないという。デフオイルやミッションオイルも1000Kmで交換。

ワタナベさんは基本的には自分でエンジンのチューニングを行う。

足回りも走りこんだあとはリフトに乗せて全部ばらして点検し、磨きこみそして組み付けるそうだ。
なるほど、フロントは美しく仕上がっているが、リアフェンダーの中には無数の小さい傷とセミーレーシングスリックタイヤのカスがこびりついていた。

以前はハコスカなどが好きだったそうだが、スピードにすっかりとりつかれてしまったらしい。
趣味はこれだけだよ・・・というけど、半端じゃない。

「今度またエンジン載せかえたら乗せてあげるよ」

そういわれたときは目がほんとにハートになってしまった。
正直、胸が躍った。

(続く・・・)

----------------------------------------------------------------------------
ボクが昔趣味で書いた原稿が部屋の整理をしていたら出てきましたので、大幅に加筆、訂正を加え再編集をしてみました。

基本的には事実に基づいていますが、フィクションですので、どうかご了承ください。

----------------------------------------------------------------------------
スポンサーサイト

trackback --  comment --

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。