いんちょうブログ
長崎県諌早市にある鶴田歯科医院 院長のブログです。
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夏の思い出(8)
2008/07/25 23:16 [Fri]
category:未分類
そのゼロヨン騒ぎが終わってしばらくしたころ。


ボクたちは偶然にも、おもしろい自動車屋を見つけた。

そのゼロヨンの行われていた工業団地の少しはなれた、わき道に入ったところにその店はあった。
すぐ近くに新幹線の高架橋が通っており、新幹線が通るたびにゴーっとすごい音をたてていた。

ユニバースモーターは、それほど広くはない敷地に20台ほどのマニアな中古車ばかりを置いていた。

ポルシェ928、60年代のカルマンギア、オースティンミニ、カントリーマン、ヴァンデンプラプリンセス、フィアットx?9。アバルト130TC、ロータスヨーロッパ、ダッジ・ダート。シトロエン2CVチャールストンなどなど、カーグラフィックなどの雑誌でしか、お目にかかったことのない名車がずらりと並んでいた。

そんな店を自動車好きのボクや、カーグラフィックをもの心つくころから毎月購入しているウメツがほっとくわけがない。

いつも指をくわえてこれらを眺めていたボクたち2人を、ミヤタさんは店内に招きいれてくれた。

コーヒーを飲みながら2時間、3時間、客でもない貧乏な学生相手にいろんな話を聞かせてくれた。

店内には美しいフェラーリのポスターが2つ、シワひとつなくきれいに飾ってあった。
歴史的なフェラーリの往年の名車が多数載っているものがひとつ。
そして250GTベルリネッタのイラストがリアルに書かれたものがひとつ。

イタリア語の文字と、イラストは真っ赤な赤で描かれていた。

聞けば若いときにイタリアのフェラーリ本社に研修にいったときに、そこの責任者からいただいたものだという。本物のオフィシャルポスターだ。

ボクたちはそのときの研修の話を夢中で聞いた。



それからというもの時間を見つけてはよく遊びに行かせてもらった。

今思えばミヤタさんは当時70歳くらいだったのではないだろうか。
いつでもネクタイといいスーツを品よく着こなしていて、東北ナマリの少ない穏やかな言葉使いをされていた。
「紳士」という言葉がぴったりあてはまる、そんな人だった。

岩手県で初めて輸入車の正規ディーラーをはじめたこと。
東北で始めてのディムラーのダブルシックスを納車したときの話し。
オイルショックのときに苦しんだこと。
ローンの回収が大変だったこと。

一時は会社を大きくしたけど、今は人を雇わずに一人で自分の好きだった車だけを集めて、価値のわかる人だけに買ってもらうことが楽しみだということ。

ボクとウメツはミヤタさんの話を聞く時は、目を輝かせていた。
ボクたちには絶対にできない経験を聞くことはとてもエキサイティングだった。

いつ遊びにいってもミヤタさんは、ボクたちをあたたかく迎えてくれた。
そして、ボクたち以外にもおとずれる車好きのお客さんをよく紹介してくれた。

めずらしい車を持つオーナーを話せるのだから、ボクたちもたのしかった。
そしていつかボクはこのミヤタさんからクルマを買いたいと思うようになった。

(続く・・・)

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ボクが昔趣味で書いた原稿が部屋の整理をしていたら出てきましたので、大幅に加筆、訂正を加え再編集をしてみました。

基本的には事実に基づいていますが、フィクションですので、どうかご了承ください。

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