いんちょうブログ
長崎県諌早市にある鶴田歯科医院 院長のブログです。
ホームページはこちらをクリック!!
スポンサーサイト
--/--/-- --:-- [--]
category:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

trackback --  comment --
夏の思い出(5)
2008/07/18 21:53 [Fri]
category:未分類
それから、たびたびそこへ通った。

あいかわらず、その時間に彼らは集まり、2?30分楽しんでどこかへ消えていなくなるのだった。

ボクたちはかたずをのんで、それを見ていた。
たったわずかの時間だけれど、なんだかサーカスを観ているような・・・そんな気分だった。

当時車を買うなんてとんでもないほどの学生だったので、まるでそれはパレードのようだった。

こんなうらやましいことをしてみたい!
欲しい車を買って、思いっきり改造を楽しんで、そしてエンジンを回してみたい。

夢を見ているような気持ちだった。

お盆休みに帰省する前の日にその場所に行った。
その日はいつもとちょっと違っていた。

国産改造車がたくさん集まっているなかに、異色を放っている車がいた。

地鳴りのような音がする。
地面に這いつくばってブルッブルッとボディを震わせてアイドリングしている。
でけえ!巨体だ。
ものすごい扁平タイヤがホールアーチぎりぎりまできっちりおさまり、派手なリアスポイラー、大きなエアダムの下にばかでかいオイルクーラー。

迫力は子供のころに見た、スーパーカーそのものだ。

「トランザムだ!」ウメツが叫んだ。

ボクたちは引き寄せられるようにトランザムに近寄っていった。
トランザムの巨体の横に立つと昇る熱気にたじろぐ。

ロールバーが張り巡らされ、ダッシュボード上には巨大なLED付きAUTOMETERのタコ。
モモステにRECARO。
センタートンネルから生えているのはメッキのHURST!なんとドラッグレース用!
「ツルちゃん!ありゃあきっとダグナッシュだ!日本じゃまず手に入らねえ!」ウメツが言う。
「きっとこいつは7リッターだ!」

だれかが、信号の前に並び始めた。
30代後半の優しそうなメガネをかけたオーナーはトランザムに飛び乗り停止線に急いだ。
たのまれてもいないのに、だれもが道を譲りそのトランザムは信号の一番最前列についた。

だれもがアイドリングをあげるが、トランザムのV8が吐き出す排気音のほうがまだ大きい。

信号が青になったその瞬間。
トランザムの後ろから白煙があがったかと思うと轟音を振りまきながらフル加速。
あっというまに皆をぶっちぎって見えなくなってしまった。

あとはブラックマークを100Mはくっきり路面に残していた。

数人の見物人は口をあんぐりあけてゴムの焼けたにおいを吸っていた。
ボクはこれで人生変わっちまうくらいの衝撃をうけた。

まるで映画「ナイトライダー」を本当に目の前で見てしまった。
そんな気持ちだった。

(続く・・・)

----------------------------------------------------------------------------
ボクが昔趣味で書いた原稿が部屋の整理をしていたら出てきましたので、大幅に加筆、訂正を加え再編集をしてみました。

基本的には事実に基づいていますが、フィクションですので、どうかご了承ください。

----------------------------------------------------------------------------

スポンサーサイト

trackback --  comment --

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。